「Classics&Academia」カテゴリーアーカイブ

インドとんち百譚 R・B・ボース、渋沢青花

「中村屋のボース」が伝えたかったインドの昔がたり。

Point 1 ボリウッドに通じるユーモアがいっぱい!!
Point 2 ひとつずつの話が短いのでさくさく読める!!
Point 3 全編に散りばめられたデーヴァナーガリー文字でインド的臨場感を体感!!

「とても太刀打ちできなそうな力士(レスラー)にテナリラーマが放った技」「偽証人の嘘を暴いたマリアダ・ラーマンの名裁判」「死刑を宣告された絶体絶命のラジャ・ビルバルが見せた起死回生の一手」などなど。

戦前、日本にインドカリーをはじめて紹介したラース・ビハーリー・ボースと、児童文学作家の渋沢青花による物語を、装幀家岡村夫二の画とあわせて送る。子どもから大人まで楽しめる114の物語。

電子書籍版は、アミール・ホスロー(1253‐1325)の詩を主題とした中世インド絵画とあわせて送る。

ISBN978-4-86143-332-0、978-4-8214-9024-0、ペーパーバック四六判、398頁 、¥4,015 (税込)
電子書籍版¥880 (税込)

回教圏史要 イスラーム史を名著で鳥瞰 回教圏研究所

【イスラーム史鳥瞰】アラビアの商人マホメットによってはじめられたイスラーム教(回教)。またたく間にアラビア、シリア、イラン、トルコ、北アフリカに広がり、その教えは遠く、東方にも伝わりました。バグダードに都をおき莫大な富と優れた文化を生んだ「アッバース朝」、チンギス・ハーンの末裔たちの築いた「汗(ハーン)国」、エジプトの「奴隷王朝」や、タージ・マハルを築いたインドの「征服王朝」、その都イスファハンは世界の半分とたたえられたペルシャの「サファヴィー朝」、そして最後のカリフを擁した「オスマン帝国」まで、イスラーム史を縦横無尽に記述。

イスラーム教が中国に伝わったとき、中国の皇帝はどのようにイスラーム教徒を扱ったのか。また近代日本にとって、イスラーム世界とはどのようなものであったのか。井筒俊彦、蒲生礼一、竹内好らを研究部に抱えた回教圏研究所によるイスラーム史の定番本が現代仮名づかいで復活!

【回教圏史要】目次
第一篇
 第一章 回教圏の概念
 第二章 マホメットの登場
 第三章 サラセン帝国の盛衰
 第四章 サラセン文化の結晶
第二篇
 第五章 回教の中国伝来過程
 第六章 セルジューク帝国の前後
 第七章 モンゴル帝国と回教文化
 第八章 ティムール帝国と明帝国の回教徒
第三篇
 第九章 インドおよびイランの回教王朝
 第十章 インドネシアの回教的勢力
 第十一章 清帝国における回教徒の地位
 第十二章 オスマン帝国の覇権
第四篇
 第十三章 世界大戦前後の回教圏
 第十四章 トルコ共和国とイラン王国
 第十五章 回教圏の復興的気運
 第十六章 現代における中国および満州の回教徒
回教圈史年表
回教王朝系譜
回教王朝表  
一 第十三世紀前半以前  
二 第十三世紀後半以降
回教圏史地図  
一 アラビア族およびトルコ族進出図  
二 東アジア要図  
三 今日の回教圏

→【回教圏史要紹介(PDF)】

→【国立国会図書館所蔵『回教王朝表』その1(PDF)】

→【国立国会図書館所蔵『回教王朝表』その2(PDF)】

→【国立国会図書館所蔵『回教圏史地図』その1(PDF)】

→【国立国会図書館所蔵『回教圏史地図』その2(PDF)】

→【国立国会図書館所蔵『回教圏史地図』その3(PDF)】

ISBN978-4-86143-322-1、ISBN978-4-86620-302-7、ペーパーバック四六判、548頁 、¥4,950 (税込)

回教圏早わかり はじめてのイスラム教 大日本回教協会

【はじめてのイスラム教】わかりやすい、けれど、深遠。砂漠のアラビア半島に生まれたイスラム教は、仏教、キリスト教とならぶ世界三大宗教のひとつで、かつて「回教」と呼ばれていました。『コーラン』とは? 預言者マホメットはどんな生涯を送ったの? イスラム教徒はみんな断食するの? イスラム教の教えや暦、冠婚葬祭といった生活、日本との関係などなど。はじめてイスラム教に触れる人から、イスラム教の文化をサクッと理解してみたい人まで、読みやすくて、わかりやすい、イスラム教(回教)の『超入門書』が登場です。

大日本回教協会による初版本は1939年に出版され、その後、ほとんど衆目にふれることのなかった希少本。今回の新版では、大活字の「白黒反転版」と、現代仮名遣いの「普及版」をセットにして1冊でお届け(大活字白黒反転版338P+流通活字普及版118Pで構成)。図書館の蔵書にもおすすめです。

【回教圏早わかり】目次
回教とはどんなものか
回教の名称
回教の教義、信仰、勤行
回教の宗派
コーランとは何か
マホメットの生涯
回教徒の生活
回教徒の戒律
回教の暦
ラマダーンの断食
メッカ巡礼
回教徒の人情、風俗
回教徒の結婚
ハレムの中の回教女性
回教諸国の盛衰
回教圏とは何か
忍従を強いられた回教民族
いわゆる回教圏以外の各国における回教徒
日本の回教徒 
満州国の回教徒
中国の回教徒
ソビエトの回教徒
インドネシアの回教徒
フィリピンの回教徒
インドの回教徒
回教国の産業と貿易
恵まれた回教国の産業資源
回教国と我が国との貿易
我が南洋貿易の重要性
日本茶と回教徒
回教諸国と我が経済ブロック
結論
日用アラビア語案内
大日本回教協會會則

→【回教圏早わかり紹介(PDF)】

流通版(DPS発売)ISBN978-4-86143-321-4、ペーパーバック四六判、460頁、¥4,268 (税込)
POD版ISBN978-4-86620-301-0、ペーパーバック四六判、460頁、¥4,048 (税込)

印度藩王国 Princes of India ウィリアム・バートン

ヨーロッパ全体に匹敵する、広大な大地、ばく大な人口、多様な文化や言語を有するインド亜大陸。20世紀以前、この亜大陸には英領インドと別に、500を超す半独立状態の藩王国があった。

それらの国を統治するのは「マハラジャ」や「ナワーブ」と呼ばれた絶対君主(王)たち。泥酔の挙句、舞姫と領土半分の賭けに興ずる「王」。イギリス渡航にあたって六か月分のガンジス河の水を携行する「王」。領土にダイヤモンドの産地をもち、あふれんばかりの富で知られた「王」。

イギリス植民の進む近代インドにあって、昔ながらの生活に固執する王族、イギリス紳士とマハラジャの交流、近代化、世界大戦など、時代はうねりを見せながら、やがてガンジー、ネルーらの登場を迎える。

1947年のインド・パキスタン分離独立にいたる以前の、インド各地にあった国々や王たち(Princes of India)の様子を生き生きと描いた『印度藩王国』。1934年に出版され、長らく衆目にふれることのなかった希少本が、現代仮名遣いで読みやすくなって登場です。

【印度藩王国】目次
 序
 第一章 インド人のインド
 第二章 諸藩王国とインドにおける英国勢力の発展
 第三章 諸藩王国における生活
 第四章 諸藩王国における政治
 第五章 ラージプタナ地方、中部インドおよびカティアワール地方におけるラージプート族の藩王国
 第六章 カシミール地方―ヒマラヤ山脈地帯のラージプート族藩王国およびシーク教徒の藩王国について
 第七章 マイソールおよびトラヴァンコール藩王国
 第八章 マラータ族の藩王国
 第九章 ハイデラバード藩王国
 第十章 回教徒藩王国
第十一章 ネパール王国
第十二章 従属同盟政策
第十三章 インド王侯と政治部
第十四章 インド藩王侯とインド連邦
第十五章 インドの将来
「付」 インド藩王国について

→【印度藩王国紹介(PDF)】

ISBN978-4-86143-320-7、978-4-86620-300-3、ペーパーバック四六判、574頁、¥5,280 (税込)
電子書籍版、¥1,980 (税込)